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問い合わせ先

総務課学融合推進事務室
学融合推進センター事務係

〒240-0193
神奈川県三浦郡葉山町(湘南国際村)

TEL:046-858-1629、1657(事務直通)
FAX:046-858-1546
e-mail : cpis-office(at)ml.soken.ac.jp

戦略的共同研究 I 採択課題

観相資料の学際的研究 日本文学研究専攻 相田満



人の身体・骨格・面貌・手足・声などから、その人の性質・禍福を判断する「観相」の知識体系が、文学・絵画等の表現活動にいかなる影響を及ぼしたか。申請者はその研究目的を考究するために、平成21~23年度日本学術会議挑戦的萌芽研究の助成を受けた「観相資料の文学的研究」[研究代表者:相田]により研究を進め、併せて古典的観相書の絵を集積したデータベースと、関連記述を多く収載する『古事類苑』方技部の全文データベースを構築、研究情報の共有につとめるとともに、観相の人文学研究の視点による研究基盤を整えてきた。本研究申請においては、その研究をさらに発展させ、学際的視点を採り入れた以下の研究課題に取り組みたい。

(1)古典絵画を対象とする観相書の記載の応用による実践の有効性の実証
(2)上記課題を実現するための、情報学的・統計学的視点を採り入れた分析法による実証
(3)東アジアにおける観相の実態調査。特に台湾・韓国の観相の実態調査

これらの視点を採り入れた上で、観相書の記述や資料体系の分析と検証、さらに後代に残る文学・記録や、国内外における具体相の把握と継承性の調査により、さらにデータベースを充実させ、成果を世に問うことを通じて、当該分野の学問的位置づけを確たるものとすることを目指すものである。

インタビュー「観相学が切り開く学際研究」

2014年7月8日

<話し手>
相田満(総合研究大学院大学 文化科学研究科 日本文学研究専攻) 

<聞き手>
奥本素子(学融合推進センター 助教)

【写真】観相学の資料

日本文学研究専攻の相田先生が代表を務める「観相資料の学際的研究」は今年で三年目を迎える学融合推進センターが支援する戦略的共同研究事業です。文学研究の枠を超えた学際研究の実態について相田先生にお伺いしました。

―そもそも観相とはなんですか?

相田 観相とは、人の身体・容貌・声・気色を観察して、その性質・禍福を見通すことをいいます。人相占いという言い方の方が耳馴れているのかもしれませんね。

―観相学は日本文化の研究にどう関連するのですか?

相田 観相学は中国から半島経由で、聖徳太子の時代から日本に受け入れられてきました。画家は観相学の知識を肖像画に反映させたといわれています。例えば、権力者は吉相(よい人相)で描かれている場合もあるんです。昔の有名な武将の絵と言われているもの真偽を判断するために、観相学の知識は活用できると考えています。

―なるほど、文献が残っていない絵画資料を調査する際の重要な視点になりうるかもしれませんね。

相田 実は私はこのような文化史的研究に手を染めるようになったのは、当館の文献資料調査で大量の観相資料にふれる機会を得たのが、この研究を始めるきっかけでした。そのことを研究者仲間に話したら、意外にも多くの人が観相学に着目していて、ぜひ一緒にやろうという話になったのです。

―自分の研究を共同研究に広げたというより、たまたま同じ興味を持っていた人たちがいたので共同研究が始まったわけですね。

相田 始めてみると大変奥の深いものだと分かりました。まだまだ日本には安価に購入できる資料が多いので、自費で購入しながら研究を進めています。観相学に関する研究が少ないためか、先日はアメリカの学会からも寄稿を頼まれました。

もっと詳しくはニュースレター8月号へ。

もっと詳しくはCPIS NEWS No.17(7-8ページ)にて!